選手:アリシア(アリージャ)・グラフ

2011年12月30日

アリシア・グラフがWBFスーパーバンタム級王座決定戦で再起 ボクシング女子

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2011年12月21日(水) オーストラリア ニューサウスウェールズ

WBF/WBUスーパーバンタム級王座決定戦
アリシア・グラフ(オーストラリア)
VS
ジュブジャーン・ルークマガーンワン(タイ)


 ドイツボクシング三人娘としてスージー・ケンティキアン選手、イナ・メンツァー選手とともに大いにボクシング界を盛り上げたアリシア・グラフ選手が、活動の拠点をオーストラリアに移し、最初の公式戦でWBF/WBUスーパーバンタム級王座決定戦に出場しました。

 相手はタイのジュブジャーン選手で、力の差が大きすぎるひどいミスマッチでしたが、そんな試合でもグラフ選手は彼女らしい几帳面なボクシングをつらぬいて勝利。世界タイトルとしてはまだ存在感の薄いWBF、そしてまったく聞いたことも無いWBUというマイナーなタイトルではありましたが、全力を尽くすファイトは見ていて気持ちがいいものです。

 グラフ選手は旧ソ連圏のベラルーシで生まれ、孤児として施設で育ちました。その後、ドイツに渡りプロボクサーの道を歩んで世界チャンピオンとなります。苦戦を続けながらもタイトル防衛を重ね順調な選手生活に見えましたが、2010年、所属するプロモーターが経営難となり、その直後、グラフ選手自身もアナ・マリア・トレス選手(メキシコ)に判定で敗れ、持っていたすべてのベルトを剥奪されて選手生活の危機に。

 それからは彼女の活動に関する情報がまったく入らなくなり、これで引退かと思われましたが、グラフ選手は住み慣れたドイツを引き払って活動の拠点をオーストラリアに移し、今月こうして復帰戦にまでこぎ着けました。

 生まれ故郷を遠くはなれて生き、一度、二度と国をかえ、話す言葉もかえ、それでもボクシングを続けるグラフ選手。かつては数千の観衆のまえでスポットライトを浴びるスターだった彼女が、数百人規模の会場から再出発している姿、そこで全力で戦って勝利の喜びを伝えるプロフェッショナルな姿を見る時、グラフ選手は人として本当の強さを持っているんだなあと圧倒されてしまいます。

 アリシア・グラフ選手の次戦は、来年2月にOPBFバンタム級3位のスージー・ラマダン選手(オーストラリア)との10回戦になる予定。これがタイトルマッチとなるかどうかはいまのところ未定ですが、いずれにせよハイレベルな戦いになるのは間違いないでしょう。

WBF/WBUスーパーバンタム級王座決定戦
アリシア・グラフ(オーストラリア)
TKO 5回
ジュブジャーン・ルークマガーンワン(タイ)
アリシア・グラフ選手がTKOで勝利しました。

現WBF/WBUスーパーバンタム級王者 前WIBFスーパーフライ級王者
アリシア・グラフ(ベラルーシ/オーストラリア) 27戦25勝2敗10KO
ジュブジャーン・ルークマガーンワン(タイ) 7戦3勝4敗

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2009年03月09日

WIBF/GBUスーパーフライ級王者アリシア・グラフが判定で防衛

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アリシア・グラフ
2009年3月7日(土) ドイツ・ドレスデン
ウニヴェルズム・チャンピオンズ・ナイト

WIBF/GBUスーパーフライ級王座防衛戦
王者 アリシア・グラフ(ベラルーシ/ドイツ)
3−0
挑戦者 マグダレナ・ダーレン(ドイツ)
(98−92、98−92、96−94)
アリージャ・グラフ選手が判定勝利

 WIBFおよびGBUスーパーフライ級王者アリシア・グラフ選手が、昨年11月のリマッチとなるマグダレナ・ダーレン選手との試合に勝利し、2本のベルトを防衛。

 序盤はダーレン選手が積極的に出て攻勢、その後、グラフ選手が巻き返し、中盤はハイレベルな攻防で一進一退の好勝負になります。

 しかし、9回、10回はグラフ選手のコンビネーションが冴えを見せ、完全に挑戦者の防御を攻略してアッパー、フックを直撃。ラウンド中にもかかわらず高く右手を掲げてアピールするほどの会心の防衛劇となりました。

graf グラフ選手はドイツで活躍していますが、出身はロシア圏のベラルーシ共和国のミンスク。そこの孤児院で両親を知らずに育ちました。「子供を捨てるには何か理由があったはず。わたしはそれを知りたいのです。」

 最近、彼女は、自分の出生に関する資料をミンスクから入手しました。今年の夏にベラルーシを訪れ、資料をもとに是非、母親を捜し出したい、とグラフ選手は希望しています。

 2枚の画像はそれぞれ動画のあるページへのリンクになっています。今回の試合のハイライトは上の画像から。下の画像からは記念大会のイベントでラウンドガールをするグラフ選手が見れます。音量注意。
 
 今回の試合により、両選手の戦績は以下のようになりました。

WIBFスーパーフライ級王者
GBU同級王者
アリシア・グラフ(ベラルーシ/ドイツ)24戦23勝1敗

WIBFスーパーフライ級3位
マグダレナ・ダーレン(ドイツ)11戦9勝2敗

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2008年05月06日

グラフ対サントス戦 余話

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 ゴールデンウィークを利用して、ドイツまでグラフ選手の試合を見に来てしまったわけですが、それを思いついたのが先月の後半になってからだったので、時節柄、けっこう航空券が高くついてしまいました(泣)。まあ、しかし、実際に見るグラフ選手の試合は想像以上におもしろく、見に来たかいがあったというものです。前回、取り急ぎ、試合の内容だけはご報告しましたが、今回はそれ以外のことを少し。
001
 会場のハンス・マーチン・シュライアー・ハレ(別名ポルシェ・アレナ)は、とてもキレイでかっこいい会場です。各種スポーツとロックコンサートなどに使用されます。客席はホール中央に向かって見下ろすような高低差のある作りで、また、リングが置かれる上空には大きなスクリーンがあって大変見やすいです。キャパシティーが五千人クラスなのも格闘技観戦にはちょうど良いと思います。ここをホームリングとして活動できるなんて、グラフ選手は幸せな選手ですね。このホールと同じ敷地の中に日本で言えば有明コロシアムのようなテニス会場と、1974年、2006年と、2回ものワールドカップで使われた有名なサッカースタジアムもあって、まさに、シュツットガルトのスポーツの中心地です。3日はシュツットガルト対フランクフルトのブンデスリーガ公式戦も行なわれたので、シュツットガルトの勝利を見届けたサポーターも、そのあとボクシングの会場にたくさん来ていました。なお、試合時の写真撮影には厳しい制限があって、望遠つきのカメラは持ち込みさえ禁止でした。
asiye
 当日は、第一試合の女子マッチから会場は盛り上がっていましたが、ハッキリ言ってこの試合に出ていたウクライナの選手は、四回戦ガールとしてもイマイチなレベルで、わたしとしては正直、ガッカリでした。でも、この程度の試合にも熱心に声をかけ続けるお客さんは多かったのです。ドイツのボクシングファンは、女子選手にはやさしいのでしょうか?
 グラフ選手は、まあ、本当に素晴らしいですね。彼女の名前を、このブログではアリージャ(アリシア)・グラフと書いていますが、こちらのファンの多くはアリージャと発音しています。テレビの実況のひともアリージャと言っていました。しかし、リングアナウンサーのコールはアリシアでした。
graf
 彼女の試合のウェイトは52キロ前後なので、この階級の層が比較的多い日本の選手との試合も見たいなあと思うのですが、彼女の保持するGBUやWIBFのベルトを日本のボクシング界は公認していませんから、現実的には無理な話かもしれません。来日してほしいんですけどね。

写真1サッカーサポーターとボクシングファン
写真2パンフレットのサーヒン選手(第一試合のドイツ選手)のページ
写真3パンフレットのグラフ選手のページ



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2008年05月04日

アリシア・グラフ選手 スーパーフライ級王座防衛!!

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 5月3日にドイツ、シュツットガルトで開かれたボクシング大会(満員5200人)の第6試合はアリシア・グラフ選手のタイトル防衛戦でした。GBUおよびWIBFスーパーフライ級をかけたこの試合で、王者アリシア・グラフ選手は、対戦相手のロシレーテ・サントス選手(ブラジル)を、5回1分32秒TKOで下し、2本のベルトを防衛しました。

ハンス・マーチン・シュライアー・ホール
 ゴング直後から果敢に前に出るサントス選手の圧力に押され、王者グラフが後退するという、予想外の展開で始まったこの試合ですが、しだいに調子が出て来たグラフ選手が反攻を開始、4ラウンドからはあきらかに主導権を取りました。そして、もともとの彼女の持ち味であるリーチを生かしたストレートに加え、それにかぶせるようなフック、さらにはボディー打ちからテンプルへのダブル、ロングレンジのアッパーを狙ってみたりと、自由自在なコンビネーションを展開。
 それまで、決して悪くない動きを見せていたサントス選手も、こうなるともうお手上げで、5回の中盤に何回目かの一方的な状況になったときにレフリーが割って入り、TKOを宣言。

会場風景
 グラフ選手は以前はバンタム、現在はスーパーフライと階級を下げたことが吉と出ていて、しだいに速さが増しています。また、技の多彩さ、攻撃の積極性も印象的で、偉大なチャンピオンへと成長し続けていると言えるでしょう。
 この大会はドイツ国営ZDFで全国放映されました。リングサイドには、レギーナ・ハルミッヒが駆けつけ、後輩たちの試合を見守っていました。
 なお、第1試合には女子のジュニアフライ級四回戦のカードが組まれ、ドイツのアジーエ・オズレム・サーヒン選手が、ウクライナのナタリア・ベルマス選手に3−0で判定勝ちしています。

試合の後
 写真1会場のハンス・マーチン・シュライアー・ホール(ポルシェ・アリーナ)
 写真2会場風景
 写真3お互いの健闘をたたえ合うグラフ、サントス、両選手


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2008年05月01日

ゴールデンな5月のトップバッターはグラフ選手

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 ゴールデンウィークもど真ん中という感じですが、わたしたちファンにとっては、まさにゴールデンな5月がやってまいりました。
ざっと挙げても主なものだけでこのとおり。
3日  GBU、WIBF アリシア・グラフ選手のタイトル防衛戦(ドイツ・シュトゥットガルト)
9日  JBC G Legend JPBA 女子プロボクシング立ち上げ記念興行
10日 WBA、WIBF スージー・ケンティキアン選手のタイトル防衛戦(ドイツ・ハレ)
25日 J Girls トーナメント準決勝
31日 角田紀子選手ヨーロッパ遠征試合(スイス・ザンクトガレン)

グラフポスター01
 それぞれの大会に関してはまた機会を見つけて書きたいと思いますが、とりあえずは目の前に迫ったグラフ選手の試合について。
 アリシア・グラフ選手は、国籍はベラルーシですが、活動の拠点はドイツ・シュトゥットガルト市においている人気選手です。現在27歳。現GBUおよびWIBFスーパーフライ級チャンピオン。過去21戦して20勝1敗。
 2005年5月に、ホーム、シュトゥットガルトでおこなわれた大きな大会で、GBUおよびWIBFのバンタム級タイトル決定戦にのぞみましたが、残念ながら判定負け。これが過去唯一の黒星です。
 復帰戦に勝利したのち、階級をひとつ下げてスーパーフライ級とし、順調に勝ち星を重ねて今年の3月にはWIBFのチャンピオンに登り詰めました。今回はそのベルトの地元お披露目となります。
 対戦相手のロシレーテ・ドス・サントス選手(ブラジル)は12戦10勝7KOのプロ戦績を残しています。勝敗予想のサイトのほとんどが、圧倒的にグラフ選手有利の前評判を伝えていますが、果たして・・・。


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