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女子ボクシングの闇 あるタイのアルバイトさんの記録 キル・ヒョンヒ VS タイ人 WBFed. アジアパシフィック女子バンタム級王座決定戦 動画 ボクシング女子

 Boxing

2018年9月1日(土) 韓国 ホンソン郡

WBFed. アジアパシフィック女子バンタム級王座決定戦 10回戦
キル・ヒョンヒ(韓国)
VS
ルンナパー〔プロイナパー〕(タイ)

 この動画はことしの9月1日に韓国でおこなわれたWBFed.のアジアパシフィック女子バンタム級王座決定戦です。韓国のキル・ヒョンヒ選手とタイのルンナパー選手の対戦でした。

 実はルンナパー選手はプロイナパーという名前で日本にも来ているバイトさん。ということで、バカバカしいので見る必要はありません(笑)。どうしても見たいというひとには2倍速をおすすめします。


 ルンナパー選手はもともと韓国を中心にお仕事をしているバイトさんでした。ボクシングの記録サイトBoxRecによりますと、2010年にバンコクでデビューし、翌2011年、デビュー第2戦で韓国の6回戦に呼ばれて判定負け。

バイトさんの記録
 その後、タイ国内で4連勝し、2012年、デビュ-7戦目で韓国のキム・ジュヒ選手の世界タイトルマッチの相手をしてTKO負け。

 タイに帰ってまた4連勝し、2012年末に韓国に呼ばれてキム・ジュヒ選手とリマッチ。2回めのTKO負け。

 2013年と2014年にはタイ国内で合計6回戦い、勝ったり、負けたり、引き分けたりしています。外国では世界タイトル戦をしているのに国内ではKO負け、判定負けというのがこの選手の実力をよく表しています。

 2015年9月にはイ・ウネ選手の世界タイトルの相手に選ばれて韓国でまたまたTKO負け。

 2ヶ月後の11月、今度はフランスに呼ばれてアン・ソフィー・ダ・コスタ選手と世界タイトルマッチ。記録上は3度の世界戦の経験がある選手(全部TKO負けですが)ということで呼ばれたんでしょうかね・・。この試合は第5ラウンドKO負け。

 翌年2016年8月に日本上陸。小関桃選手(青木ジム)のノンタイトル戦のお相手をしてTKO負け。1ラウンドももたずに試合が終わったためか、以降日本では招聘禁止になりました。

 そんなことを知ってかしらずか、2017年3月にはオーストラリアの6回戦に呼ばれてTKO負け。

 同年6月にはシンガポールの4回戦で判定負け。

 同年12月に再びオーストラリアに呼ばれ、世界タイトルマッチでTKO負け。

 2018年3月、オーストラリアのオセアニアタイトルマッチでもTKO負け。

 翌月の4月、韓国でTKO負け。

 8月、オーストラリアのノンタイトル戦でTKO負け。この試合のあとオーストラリアの人もようやく気がついたのか、ビクトリア州への招聘が禁止になりました。

 そしてその翌月、韓国でおこなわれたタイトルマッチがこの動画の試合です。

 この試合はキル・ヒョンヒ選手があまりにもチキン過ぎて全然攻めに行かず、10ラウンド判定まで行きました。TKO負けならさすがに韓国でもそろそろ招聘禁止になったかもしれませんが、タイトルマッチで判定まで行ってしまったので、おそらく今後もこのバイトさんはまだ韓国ではお仕事が出来るでしょう。

 これが、タイ国内ではお金にならなくても、外国ではお金になるので、バイトさんを輸出し続けるタイの業者さんの実態です。

 プロボクシングが不人気で有料興行が存在しないタイでは、形だけの興行(広場やジム、学校の体育館などでの無料試合)を維持し続けながら「プロボクサー」のアリバイ的な戦績を作り、プロ選手がいるかのように見せかけています。こうして、海外からのオファーが来たらすぐに供給出来るようにしているのです。

 そのオファーの受け方もむちゃくちゃで、ルンナパー選手はTKO負けになった翌月や翌々月(ふつうなら選手保護のために試合停止になっている期間)に試合をさせられてTKO負けになっています。

 選手は安全のためのオフの期間もなく、自分を守る技術さえ教えられず(ルンナパー選手が29戦している選手には見えないでしょう)ただオファーが来れば送り出されるのです。

 いかにもインチキなビジネスですが、タイのバイトさんがいないと困る国があるのも事実。バイトさんの輸入を必要とする国がある限り、このインチキは無くならないのです。

WBFed. アジアパシフィック女子バンタム級王座決定戦 10回戦
○キル・ヒョンヒ(韓国)
判定 3-0
×ルンナパー〔プロイナパー〕(タイ)
キル・ヒョンヒ選手の判定勝利

キル・ヒョンヒ(韓国)7戦5勝2敗1KO
ルンナパー〔プロイナパー〕(タイ)29戦13勝15敗1分1KO

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