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JBCがタイ人ボクサーの戦績がウソだったことを認め、今後タイ国ボクシングコミッションの戦績証明は受け付けないことを決定

 Boxing

 プロモーターが発表してパンフレットに掲載したり、リングアナウンサーが読み上げる来日タイ人ボクサーの戦績は実にいい加減で、まったく信じられないので、数年前から当ブログではタイ人ボクサーの戦績は掲載していません。

名称未設定 1 また、来日するタイの「女子ボクサー」は、ほとんどがボクシングのレッスンを受けていない素人、あるいは畑違いのムエタイ選手で、当然、まともなボクシング戦績など存在しないことも説明してきました。

 それが浸透してきたとは言いませんが、数ヶ月前から当ブログと同じようにボクシング興行のパンフレットには来日タイ人選手の戦績がのらなかったり、また、リングアナも戦績を言わなくなってきていました。

 いろいろとテキトーな運営をしているJBCさんも、タイ人選手のデタラメ戦績がさすがに見逃せないということになってきていたのでしょう。


ソーンサワン・サラカーンジム(2016年3月1日対江畑佳代子戦)
リングアナのコール  9戦7勝2敗
ボックスレック    1戦1敗

ソーンサワン・サラカーンジム(2017年5月19日対チャオズ箕輪戦)
リングアナのコール 13戦9勝4敗
ボックスレック    5戦2勝3敗

シーザー・マノップジム(2016年3月1日対塙英理加戦)
リングアナのコール  2戦1勝1分
ボックスレック    1戦1敗

シーザー・マノップジム(2017年9月1日対柴田直子戦)
リングアナのコール 14戦10勝4敗
ボックスレック    2戦2敗

 以上は、JBCさんの正式発表であるとされているリングアナさんのコールとボクシング戦績の記録サイト『ボックスレック』の数字を並べてみたものです。

ドークマイパ・ソーディントン(2016年10月20日対矢吹純戦)
リングアナのコール 16戦9勝7敗
ボックスレック    7戦7敗

ワンダーガール・シットサイトーン(2016年10月20日対高野人母美戦)
リングアナのコール  9戦7勝2敗
ボックスレック    3戦3敗

プロイパイリン・サイトーンジム (2017年4月2日対小村楓香戦)
リングアナのコール  8戦7勝1敗
ボックスレック    デビュー戦

 このように両者の数字はあまりにも違いがありすぎました。

 今月22日にJBCさんは今後(4月1日以降)タイ国ボクシングコミッション(TBC)の戦績証明書を受け付けないことを発表しました。告示 -タイ国所属ボクサーの招聘について-

 これはいままでリングアナのコールの根拠としていたTBCの戦績が信用できないと認めたことを意味します。

 そして今後はボクシングの記録サイトである『ボックスレック(BoxRec)』に掲載されている戦績をもとに来日選手の認可を審査するそうです。

 これは、アメリカのコミッションであるABCさんが『ボックスレック』を公認データベースとしていることにならったものと思われます。

 しかし、『ボックスレック』はもともとアメリカやイギリス、中南米の戦績は得意分野としていますが、アジアの戦績については穴だらけ、間違いだらけで、とても信用できるものではありません。

 特にタイに関しては、ビッグマッチ以外のボクシング試合はほとんどが入場無料の何かのイベントの余興だったり、ムエタイの試合のおまけ程度のものなので、どこでいつどんな試合が行われているのかを把握している人はおそらく存在しません。また、どこからどこまでが公式戦なのかもよく分からないのです。

 関係者以外は誰もいないジムで、練習試合程度のものにレフリーとジャッジを置いておけば公式戦として『ボックスレック』に載るのも当たり前。そのやり方を取り入れてわざわざタイのジムで「試合」をして「勝利を記録」してもらった日本人選手もいました(苦笑)。これが『ボックスレック(BoxRec)』の実態なのです。

 けれども、それでもまだいくらか、いままでのタイ国ボクシングコミッションの数字よりはマシかもしれませんが(苦笑)。

 さて、今回のJBCさんの決定のとおりに今後のタイ人女子の戦績を発表するなら、無試合とか、未勝利とか、大幅負け越し、水増し見え見えの選手ばかりになるハズで、それをJBCさんが招へい選手として審査に通すかどうか、自分たちが決めたことで自分たちが苦しむことになりそうです。

 いちばんいいのは今後タイからは明らかに優秀なボクサー以外は呼ばないことですが、そんなことはいろんな理由で無理でしょうね。

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