2017年12月18日

眼窩底骨折(がんかていこっせつ)を軽く見ると危険 一般の格闘技ファンのための100の大事なことがら その37

gi01a201502012000 9月の世界タイトルマッチで田中恒成選手(畑中)が両眼を眼窩底骨折(がんかていこっせつ)したことはスポーツメディアで広く取り上げられましたが、11月19日にはスマイル渚選手(関門JAPAN)がプロボクシングデビュー戦で左眼を眼窩底骨折し、緊急手術を受けました。

 頭蓋骨の眼の部分のへこみを眼窩(がんか)といい、その底の部分が骨折するのが眼窩底骨折です。眼にパンチが当たったり、野球やテニスのボールがぶつかったりするとおこります。

 骨折ですので、その周辺が痛くなったり、吐き気がしたりしますが、さらに物が二重に見える状態になることもあります。二重に見える状態を複視(ふくし)といいます。

 人間の眼は常に両目で同じ場所を見るようになっていますが、眼の周りの骨が折れて眼球の位置が本来の位置からズレてしまうと、両目で見る視野もズレてしまうのでこの現象がおこります。

 さらに、骨の割れた部分に眼球のまわりの筋肉や組織が引っかかったり挟まったりすると、眼球の動きが悪くなったり、動かなくなることもあります。

 このようにけっこう怖いケガなので、試合中であっても物が二重に見える症状が出たら、今後の選手生命と健康のために、試合を中断して早く診断を受けた方が良いです。

 そして、本当に眼窩底骨折であった場合はその治療に慣れている病院に行くことが大事です。

 なぜなら、眼の裏の骨折の手術となるとそれほど多くある症例ではないので、経験のある病院と、ない病院の差が激しく、完全治癒率も大きく違ってくるからです。

 大きな病院で、近くに、ボクシング会場、ケンカの多い繁華街、有名スポーツ校などがあれば経験も多いと思われます。

 また、歴史の長いジムなら、眼窩底骨折で病院にお世話になった先輩もいるでしょうから、先輩が行って良かった病院の情報を入れておきましょう。

 手術後はしばらく入院となります。手術痕は外から見てもわかりにくいようになるのでそれほど心配いりませんが、回復の途上にはリハビリが待ってます。

 また、手術を受けてもすぐには眼球がもとの位置にはもどらず、少々ズレた状況が続くことがあります。たった数ミリでも人から見た顔の印象はかなり変わります。それに、手術のときに表情筋の一部がダメージを受けてしまうので、それが治るまでは表情自体が不自然で、見る人に違和感を与えます。

 それらは最終的には治るのですが、数週間以上かかりますし、試合復帰は数カ月以上あとになります。

・物が二重に見えたら無理をしないで病院へ

・眼窩底骨折は、眼窩底骨折治療の経験の豊富な病院へ

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