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今日の1曲 恋の終列車/ザ・モンキーズ

 これはザ・モンキーズのデビュー曲として発売され、数百万枚のメガヒットとなったナンバーです。

 歌詞に出てくる「クラークスヴィル」とはアメリカの陸軍基地がある町で、当時、徴兵によって召集された若者はここで基礎訓練を受けてからベトナムの最前線に送られるのでした。

 だから「嫌なんだけど」「行かなくちゃならない」「戻ってくる約束なんて出来ない」のです。

 この曲が発表された1966年は、アメリカ軍がベトナムで「サーチ・アンド・デストロイ」と呼ばれる徹底的な破壊と殺戮の戦術を繰り返していた時期で、詳しい説明なんかしなくても「戦場に送られる若者と彼女の最後のデートの歌」ということはみんな分かったのでした。

 この曲はプロの作詞作曲チームの作品で、ザ・モンキーズのメンバーが書いたものではありませんが、実際にメンバーたちは自分たちがいつベトナム行きになるのか常に恐れていたそうです。

 しかし、1966年のアメリカでハッキリと戦争反対を宣言していたのはモハメド・アリ選手ぐらいで、世論調査では国民の半数は戦争支持。反対すれば「非国民」。

 この歌が大ヒットするアメリカで、モハメド・アリ選手はチャンピオンベルトとボクサー・ライセンスを剥奪され、資金繰りに苦しみながらも裁判で戦い続けたのでした。

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