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世界5団体統一女子ウェルター級タイトルマッチ WBA/WBC/WBO/IBF/IBO セシリア・ブレークフス VS エリカ・ファリアス 結果&ノーカット動画 ボクシング女子

 Boxing

2017年6月9日(金)ノルウェー ベルゲン

Braekhus vs Farias
WBA/WBC/WBO/IBF/IBOウェルター級タイトルマッチ
王者 セシリア・ブレークフス(ノルウェー)赤のグローブ
VS
挑戦者 エリカ・ファリアス(アルゼンチン)青のグローブ

 ボクシング5団体統一世界王者のセシリア・ブレークフス選手が持っているすべてのベルトをかけて防衛戦をおこないました。

 挑戦者はアルゼンチンの強豪、エリカ・ファリアス選手。アマチュア時代にファリアス選手は第4回世界女子ボクシング選手権(2006年)60kg級で銀メダルを取ったあとにプロ転向。勇猛なファイトで勝利を積み上げ、現在は25戦24勝10KOの戦績を持つWBCスーパーライト級世界チャンピオンとして南米では大人気の選手。今回は1階級上げての挑戦です。

 ちなみに2006年の世界大会でファリアス選手をやぶって金メダルに輝いたのは現在プロの世界チャンプを目指して爆走中のゴールデンガール、ケイティー・テイラー選手(アイルランド)でした。

 セシリア・ブレークフス選手は第3回世界女子ボクシング選手権(2005年)63kg級で銀メダルを取ったあとにプロ転向。30戦全勝8KOの完璧な戦績で現在の世界のプロボクシングの頂上に立つ女子ボクサーとなっています。

 なお、2005年の世界大会でブレークフス選手をやぶって優勝したのはロシアのユリア・メンソヴァ選手でしたが、彼女は2006年にMMAに転向し、デビュー戦であのヴァレンティーナ・シェフチェンコ選手にやぶれて引退してしまいました。現在はスポーツマスターとして後進の育成にあたっているようです。

 前置きが長くなりましたが、マイケル・バッファーさんのリングコールから動画を御覧ください。


 アルゼンチンではビッグスターのファリアス選手も、ここでは名前をコールされただけでブーイング。対するブレークフス選手へは熱狂的な大声援。

 第3ラウンドからはもっと鮮明な動画がありますので、こちらで御覧ください。


 いやあ、5本のベルトをかけたチャンピオンの緊張感が伝わって来るような試合でしたね。ブレークフス選手はファリアス選手の強打を警戒していつになくディフェンシブなファイト。一発当てたらすぐ抱きついてブレイク待ちです。

 上背のある選手にこれをやられると挑戦者はきびしい。それでも時々はケンカボクシングに持ち込んで見せ場は作ったファリアス選手。ジャッジの判定はかなり一方的になりましたが、公平に見て3ラウンド以上はファリアス選手が取ったんじゃないでしょうか。

 判定を聞いて涙が止まらないチャンピオン。かなりのプレッシャーがあったのでしょう。・・次戦にはレイラ・マッカーター選手との大勝負を受けるのではないかとファンには夢の一戦を望む声が高まっていますが・・どうなるでしょうね。決定してほしいです。

WBA/WBC/WBO/IBF/IBOウェルター級タイトルマッチ
○王者 セシリア・ブレークフス(ノルウェー)
判定 3-0
×挑戦者 エリカ・ファリアス(アルゼンチン)
セシリア・ブレークフス選手がユナニマスデシジョンで勝利しタイトル防衛に成功。
(99-91、99-91,98-92)
彼女が最も長く保持しているタイトルであるWBCは連続防衛世界記録更新の20回となりました。(WBA同王座はブレークフス選手が19回連続防衛中)

 この結果、両選手の戦績は以下のようになります。
セシリア・ブレークフス(ノルウェー)31戦31勝8KO
エリカ・ファリアス(アルゼンチン)26戦24勝2敗10KO

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コメント

  1. g1j2p5i5 より:

    ブレークフス王者   もう8年目ですか・・   層が薄い女子ボクの中でさらに薄い中量級   おまけに5団体もの承認料なのにコンスタントな防衛ロード!

    今や 自国や近隣諸国で対戦を済ませてる日本、メヒコ 亜国 中南米 欧州勢は何を思うやら   ぬきもそうですが 海を越えて対戦に来たというだけで称賛されそうですね
    ファリエス王者 残念でしたがエステチェ王者との4団体統一戦に舵を取ってほしいものです

    WBCと双璧のダメ団体WBAですが レッカ、Mリバス、パルメーラ、コムナレスと中南米の王者の試合枯れ激しいです   それに自国近辺に正規王者がいないと すぐ暫定王者作りたがりますからね
    古川王者も被害者ですが 日本人とばかりやってるから自業自得?
    藤岡王者   まだWBAベルト届いてないとか・・・   でも過去に「負けても王座保持」を認められてるから 愚痴を言うのもね・・   相手にしなければよかったのに笑

  2. queens of the ring より:

    >g1j2p5i5さん そうですね、ブレークフス選手が世界王者になったのは8年前の2009年でしたね。
    でも、彼女の母国はプロボクシング禁止でしたから、過去31戦のうちノルウェーで試合が出来たのはまだ直近の3回だけ。だからまだまだ負けられないでしょう。
    その『負けられない』というプレッシャーがすごく伝わって来る試合だったと思います。
    世界最高のテクニシャンの呼び声高いマッカーター選手からの挑戦をいつ受けるか、悩みは深いかもしれないですね。

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