2016年09月01日

タイの女子ボクシングはどうなっているのか? カマセ連発 育成無し 安易な輸入ボクサー なにも考えずに選手を消費する困った業界 ボクシング女子

 Boxing

 日本の女子プロボクシング界が最大の対戦相手調達国としているタイ。次から次にタイから来る選手はほとんど全員がコロッと負けてくれるので最大の勝ち星提供国でもあります。

 そんなタイの女子プロボクシングはいったいどうなっているのでしょうか?

 まず、タイにはまともな女子ボクシングの環境はありません。ファンもいませんし、きちんと教えてくれるトレーナーもいません。資金を出してくれるスポンサーもいません。というわけで、事実上まともに稼働している女子ボクシング界というものはタイにはありません。

 極めて少数のパイオニア的な女子選手はいました(います)が、対戦相手もトレーナーもいないので技術は磨かれませんでした。

 現状で「女子プロボクサー」としてタイから送られてくるのは実際はムエタイ選手かジムに出入りしている素人さんで、そのほとんどはボクシングの試合もトレーニングもしたことがありません。それでもライセンス制度というものがありませんので、プロモーターが「このひとボクサーです」と言えばそうなってしまうのです。

 今回は動画で現状をご説明しましょう。


 最初はタイの女子プロボクサーのパイオニアのひとりで、非常に有名な元WBC世界王者サムソン・トー・ブアマー選手(赤)の試合です。一ヶ月ちょっと前の7月27日にタイでおこなわれたものです。

 サムソン選手のデビューは2005年で、42戦38勝4敗20KOという凄まじい戦績の持ち主。対日本人戦績では菊地奈々子選手には負けていますが、新人時代の宮尾綾香選手、小関桃選手、江畑佳代子選手には勝っており、いいモノは持っているはずでした。

 しかし、国内で戦う相手はいつまでたってもデビュー戦の選手かムエタイ選手ばかり。ですから、デビュー11年目のいまも技術的にはさっぱり進歩していません。

 この試合は5月に中国でカイ・ゾンジュ選手にやぶれたあとの復帰第一戦でしたが、相手はボクシングをしたことのないペッチウォラポル選手。当然ながら、試合にもなんにもなりません。

 これでもメディア的には「元王者サムソン、復帰戦を初回KOで飾る」となるんでしょうね?

 ちなみに、ムエタイではこんなカードは有り得ません。タイのファンは力の均衡したマッチメーク以外は見ません。

 次は、サムソン選手の復帰戦と同じ日におこなわれたモニク・トー・ブアマーVSホントン戦。WIBAユース王者決定戦だそうです。


 モニク選手の本名はモニク・セベレイズといってオーストラリアの出身。タイ人ではありません。昨年タイでデビューしたときは15歳でした。

 この年齢では若すぎてオーストラリアではプロの試合は出来ませんからタイに連れて来たのでしょう。年齢が上すぎて日本では試合出来ない森本圭美さんをタマミ・トー・ブアマーという名前でタイでやらせていたのの逆バージョンですね。

 モニク選手はこの日が4戦目で、これも勝って4戦4勝になりましたが、相手はいずれもデビュー戦の選手。

 最後はタイのボクシング代表としてアマチュアでいくつもの金メダルを獲得しているソピーダ・サトゥムラン選手(赤)のプロデビュー戦(2016年7月8日)。


 28歳の国家代表ボクサーの相手に選ばれたのはムエタイのサーオコンケーン選手17歳。もちろんボクサーとしての実績はありません。

 ソピーダ・サトゥムラン選手はこんなワケの分からない試合をするためにプロに転向したのでしょうか?箕輪綾子選手と同じフライ級なのだから箕輪選手とやってほしいですね。

 箕輪選手もムエタイの選手と試合を組まれても意味が無いですから、いまからでも21日の試合をソピーダ選手に替えてもらえないでしょうか?どうですか、ワタナベジムさん!・・・無理・・・では、次戦で。

 ★9月6日追記
 いただいた情報によりますと、ソピーダ・サトゥムラン選手と箕輪綾子選手は昨年のアジア選手権の準々決勝で対戦していて、箕輪選手が勝利して銅メダルだったとのこと。なお、箕輪選手ご本人もソピーダ選手のプロ転向はご存知らしいです。これは面白いことになるかもしれませんね。がんばれ、箕輪綾子選手! (追記ここまで)

 以上は特に意図的にひどい試合を集めたわけではなく、YouTubeから最近の試合を適当に三つ集めた結果です。

 これがタイの女子のプロボクシングの現状です。

 なお、タイ国内ではネタがなくなってラオスから輸入して来たナムペッチ・クワンチャイシーコー選手が注目を集めていましたが、去年は5戦もしてたのに今年は3月の1戦だけで試合が途絶えています。

 彼女の場合はボクサーなのに逆にムエタイの試合に何回もかつぎ出されて、ラオスで日本のリカ・トングライセーン選手の噛ませに使われたりしていました。

 そして、今年の3月にムエタイの実力者マルセラ・ソト選手とのボクシングマッチで押しまくられて負けに等しいドロー。

 その後、試合の情報がありません。イヤになってやめちゃったのか、プロモーターが見切りを付けて手放したのか、ちょっと気になっています。

 とにかくタイの女子ボクシング業界はこんなとこなんですよ。みなさん、お気をつけて。

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queensofthering at 12:00│Comments(2)八百長、カマセ問題 │ このBlogのトップへ前の記事次の記事

この記事へのコメント

1. Posted by たまにゃんファン   2016年09月01日 12:11
森田じゃなくて、森本さんす!!
2. Posted by queens of the ring   2016年09月01日 13:04
>たまにゃんファンさん
失礼いたしました!
なおしますね。

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コメントありがとうございます。掲載には時間がかかります。
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