観客席視点からの立ち技系女子格闘技
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きょうの1曲 サーチ&デストロイ/イギー・アンド・ザ・ストゥージズ

サーチ&デストロイ

オレはナパームを腐るほどかかえた街の野獣
原爆世代の親から家出してきた不良息子さ

オレは世界に忘れられた子供
世界の片隅で「サーチ&デストロイ」を遂行中

お願いだ ハニー、助けて
だれかオレの魂を救い出してくれ
そうじゃなきゃオレを粉々に吹き飛ばせよ

ハニー、ヤバいぜ
このオレがテクノロジーを使うぜ
一瞬で見渡す限りブチ壊し 謝るヒマもありゃしねえ

真夜中にあふれ返る魂の放射能
銃撃戦の真ん中でラヴを叫んでどうなる

ハニー、オレを不意打ちで倒してくれ
ああ、だれかオレの魂を救い出してくれ
ベイビー、いっそのことオレをブチ抜いてくれ

そう、おれは世界に忘れられた子供
ブチ壊す ただ見つけ出してブチ殺す
サーチ&デストロイの任務を与えられた子供

だけど、忘れてるだろ
忘れてるだろ
オレを忘れてるだろうおまえら

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

QRは人種や国籍によって人を差別したりはしません。

しかし、人はその住む国によって見えるはずのものも見えなくなることは事実です。

アメリカはずーっと戦争ばかりしている国ですが、そのことをまっすぐに見つめているアメリカ人はいったい何人いるのか?

ロックの歌詞はただ適当にノリで書かれていると思っている人は多いでしょう。
でも、ベトナム戦争の最中に、イギー・ポップさんが書いたこの歌詞もそうでしょうか?

「サーチ&デストロイ」は、「何か見つけてぶっ壊そうぜ」みたいな悪ガキの軽いノリではなく、この戦争でのアメリカ軍の作戦名でした。

ベトナム人を見つけてぶっ殺せ、という意味です。

あした徴兵されてベトナムに送られるかもしれない。数万人のアメリカ軍の死者のひとりに自分も入るかもしれない。見知らぬアジア人と殺し合わなければならない。そんな世代の若い男の書いた詞はどんな報道記事よりもリアルだと思います。

すくなくとも
「原爆を落とした世代の息子たちが、今度はベトナムでナパーム弾をばらまいている」
「テクノロジーを駆使し、謝りもしないで他人の国を破壊している」
という視点をその戦争の当時にキッチリ表したアメリカ人は何人もいないでしょう。

アメリカの都市から何も無いアジアのジャングルに送り込まれた青年たちは、なんでこんなところで泥にまみれて死ななきゃならないんだ、と思ったことでしょう。

こんなド田舎に送り込まれたおれを覚えているものなど誰もいないと思ったことでしょう。

「おれを救ってくれ、さもなきゃ殺してくれ」という叫び。

人間はまだまだ低俗で、
簡単に騙されやすく、
法律で脅されたら外国へ人殺しに行く、
進化の途上にいる未成熟な存在です。

だから、今後も戦争をするでしょう。

世界は「ろくでもない国」ばかりだから防衛には軍備も必要でしょう。

むこうも同じことを言うでしょう。

それが単なるビジネスであり、正義とはなにも関係無いことに一瞬気が付いても、それでもすぐに忘れて、また騙され正義のために殺し合うでしょう。

わたしたちは救いがたいバカなのです。

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