観客席視点からの立ち技系女子格闘技
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テレビのひとたちは非常識

 こういうブログをやっていると時々テレビ局などから協力依頼のメールが来たりします。先日はこんなメールが届きました。

 「急なメールにて、大変申し訳ございません。わたくし、▼▼▼テレビの「▼▼▼!」担当しております▼▼と申します。この度当番組にて、南海キャンディーズ山崎静代さんがロンドンオリンピックの強化合宿に参加するということで、山崎静代さんと同じ階級(ミドル)で各国の強豪を紹介したいと考えております。『名前』『顔写真』『年齢』『肩書き』などを提供していただければと思います。大変急なご連絡で申し訳ございませんが、何卒宜しくお願い致します。」

 さすがに自分で撮った外国のアマ選手の顔写真はありませんから無理としても、情報ぐらいは提供したいなと思い、ミドル級の強い選手と、オリンピックになったらその上下の階級から転級してくるだろう強豪選手を何人かピックアップして返事のメールを出しました。急いでいるようだったのでその日のうちに返信したのですが。

 結局、その人からはそれっきり、何一つ反応がありません。

 オリンピックの強豪選手のメモを作ってテレビ局の人に送信する手間や時間を、QRのほうに向ければブログの記事をもっと書くことが出来たのに。

 でも、こんなことってもう何回目かなんです。選手の情報くれ、写真くれ、どこで問合せすればいいか教えてくれ、と言ってきてそれに答えてもまったく返答無しというのが今までも何回かありました。東京のほとんどの局からこういう協力依頼を受けていますが、きちんと返信をしてくれた人はいままで一人だけ。あとは全員こんな人たちでした。

 有名韓国人女子ボクサーの企画をやりたいというメールをいただいたこともあります。でも、その当時は日本人女子ボクサーの番組なんてひとつもない状態だったので(いまでもほとんどありませんが)、それなのに韓国人女子ボクサーの番組を作るのはおかしいんじゃないかと思い、とても協力する気にはなりませんでした。

 日本人選手の番組を作った上でなら、どこの国の選手の番組だって協力します。でも、こっちは日本人、テレビも日本の会社、それなのに日本選手をまったく無視して韓国人選手の番組を作るなんて順序がおかしいでしょう。韓国は一番近い友好国ですが、それとこれとは話が違います。まず最初には自分の国でしょう。

 その人は「日本語でも英語でもネットに全然情報が無い」と不満のようでしたが、情報なんて最初からどこかに用意されているわけではなく、自分で探すものです。ましてや、韓国のボクサーが日本語や英語で情報を用意してくれるわけもなく、それを不満に思うなんて、どうかしています。

 韓国人選手の情報が欲しいのなら韓国語で探すのが当然。日本中心、英語中心の価値観でどうして韓国のことを扱う番組なんか作れるでしょうか。そのようなことも理解出来ないような人たちが作っているのがテレビという「文化」だとするなら、プロとして甘い、甘過ぎると思います。

 情報はネットを見ればすぐ手に入ると思っている態度、無ければ人に聞けばいいと思っている態度、協力してもらってもお礼どころか連絡のひとつも出来ない基本的人格の欠陥…。話にならないくらいお粗末です。

 新しい世代の新しいメディアを作る人たちには、こんなふうにはなってほしくないと思います。

 いま、いろんなところで日本の古い組織や会社のダメさが明らかになり、もうこの国はおしまいだという論調が出て来ています。でも、古い組織が腐り、新しい人たちがそれに取って代わるのは世の中の流れとしては当たり前のこと。少しも悲観することではありません。

 日本はまだまだ大丈夫です。ダメな部分をダメだと言える限りは大丈夫です。そこから新陳代謝が始まるのです。前を向いて進みましょう。

コメント

  1. 北国の男 より:

    悲しいことですね。
    しかし、非常識なのは「テレビのひとたち」だけではないことを忘れないで欲しいです。
    ジョシカクとは関係ないけど「ウッチャンがテレビから干されたのは創価学会入りを拒んだから」がネットの常識になったくらいですから。

  2. SZK より:

    テレビ取材がひどいという話はよく聞きますね。態度がひどかったり、事実と違う内容を報道したり。
    どうしてそういうふうになるのかよく分かりませんが、テレビ、マスコミのひとたちは考え直す時期に来ているのではないでしょうか。

  3. H・F より:

    以前、故ジャンボ鶴田氏の夫人の著書を読んだのですが、鶴田氏がマニラで死去した際、日本のマスコミ各社は「末期の肝臓ガン」「臓器売買」とか色々書かれたり言われたりして、鶴田夫人もかなり気分害してました。梨本勝氏が鶴田氏に焼香した時に夫人にこう言われました。「残念ながらマスコミはこういうものなのです。あとは真実を貫く事ですよ。最後は必ず正義が勝ちます。」長年芸能リポートの仕事に携わってマスコミ業界の裏側まで全て知ってるから、こういう事が言えたかもね。

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