観客席視点からの立ち技系女子格闘技
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リングの危険を考える

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 一生忘れられないことがあります。十数年前のことですが、わたしたちが観戦した試合で、ひとりの選手が亡くなっているのです。

 その試合は、日本ボクシング界とびきりのいいカードで、どちらの選手も好きでした。すごく期待して見に行きましたし、壮絶な試合でした。翌日、負けた方の選手が入院していることを知りました。そして、彼は意識を取り戻すことはありませんでした。

 ショックを受けたわたしたちは、もう、ボクシングを見ようとは思わなくなり、観戦から遠ざかります。しかし、長い月日のあと、結局またもどって来ました。

 その間にいろいろと考えたことや気がついたことがありました。凄まじいハイキックで倒された選手が実はリング禍にあうことは少ないこと。コツコツと地味にパンチをもらった選手のほうが実はあぶないということ。重量級のパワフルパンチよりも軽量級の連打の方がこわいということ。軽いグローブよりも重いグローブのほうが危険だということ。

 そういったことをまとめて形にしたのがボクシングのリング禍を減少するための試案です。

 女子は男子よりもパワーが無いから女子ボクシングは安全だと言うひとがいますが、それはまったく間違いです。件数こそ少ないですが女子の事故はありますし海外では死亡例もあります。

 ボクシング禍の続いているときにはこのような話題は感傷的に扱われやすいので、幸運にも平和な日が続いているこの時期に書いてみました。

 昨年はキム・ジュヒ選手の試合がどう見ても続行不可能な異常な状況なのに無理矢理継続された危険な事例がありました。そのときの写真を通信社がベストフォトに選んで話題になったことは記憶に新しいと思いますが、日本の格闘技やボクシングの関係者までがその写真を興味本位で騒ぎ立て、冷静な批判をする人が少なかったことに危機を感じています。

関連記事 凄惨過ぎるタイトルマッチ キム・ジュヒ vs ジュジース・ナガワ

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コメント

  1. H・F より:

    JBC未公認時代に八島有美さんが試合後に不調を訴えて救急車で病院に搬送されて、そのまま開頭手術になった件が御座いますが、この試合ももしレフリーが危険と判断したら、事故に繋がらなかった可能性だってあり得るのです。公認後は女子の場合は今のところ大きな事故は起きてませんが、レフリーが危険と判断したら即試合を止めるとかセコンドが試合放棄する等事故を防止する事が第1ですから。

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