観客席視点からの立ち技系女子格闘技
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リング禍を本気で防ぐには

 Boxing

 昨年、二人の尊い命が失われた日本のリングで、本年もまた事故が起こってしまいました。

 今回の試合については知りませんし、言うべき立場でもありませんが、一般論として日本のボクシングの事故の発生頻度は異常です。これからもスポーツとして成り立っていけるのでしょうか?

 最近の事故の対策としてJBCさんが導入した「Dカード」は、現状のまえではあまりにも場当たり的。

 もっと抜本的な対策が必要なことは明らかです。それが何なのかはみんなで考えましょう。多くのひとの意見の中から何かが生まれるでしょう。

 QRはリング禍減少のための基本対策として「被弾数の定量制限」と「グローブの軽量化」などを提唱しています。

 リング禍を減少するための試案

 また、これは規定でどうこう出来るものではありませんが、過度な減量は危険であるという意識を一般化してもらいたいなと思います。

 海外のボクサーで試合ごとに8キロとか10キロとか減量している人の話はあまり聞きませんが、日本では当たり前のようになっています。計量まえの極端な断食や水抜き、計量後の急激な復食、これらがどれだけ体をこわすことなのか、真剣に考えられているのでしょうか?

 「練習中には水を飲むな」とか「ヘッドギアをつけていればガンガン打ち合っても安全」などという数十年前の迷信をいまだに信じている指導者たちがいる国ですから、減量の危険性を無視している場合も多いのではないでしょうか?
 
 また、事故後の関係者の人たちの言動も、どこまで事態の重さを理解しているか疑問に感じることが多々あります。

 身柄を預かっていた当事者としての反省や、事故の原因をさぐる様子もなく、直後から、不運だったというような見方や、キレイな言葉で飾って終わらせようとする人たち。

 人としてその態度はまずいんじゃないかという「論」ではなくて、実際問題として、そのような常識に欠ける態度のジムには入門しないほうが良いと思います。

 常識に問題がある人たちが適切な安全指導や安全管理が出来るとは考えられないからです。

 リングの安全について、これからも考えていきましょう。

qbar

コメント

  1. H・F より:

    何年か前のテレビのニュースのスポーツコーナーで、試合が近いにも拘わらず、食事をしてたのです。インタビューアが試合近いのに減量しなくても大丈夫?って、問いただしたら、今の戦ってる階級のウエートを維持してますし、スタミナ摂取しないと、パンチ力も出ませんから。って、答えてました。こうやって無理な減量もせず、きちんとスタミナ摂取してウエートコントロールしてる選手もいるのですから、無理な減量もちょっと考え物ではないでしょうか。きちんとウエートコントロールしていれば、今回のような事故も減るのではないでしょうか。

  2. queensofthering より:

    参考になる話ですね。
    今回の山口直子選手も階級を上げてチャンピオンになりましたもんね。
    海外の選手に比べて日本の選手は全般的に細くてパワーが無いように思います。
    スージー・ケンティキアン選手とかジェシカ・ボップ選手などは日本人選手と同じような体格ですけど腕も太くて背中の筋肉なんかもすごいですよね。
    日本の場合は選手層が薄くて対戦相手がいないので、仕方なく無理な減量をして体重を合わせている選手も多いようです。
    顔色の悪い選手を見るととても心配になります。無理な減量はやめてほしいと思います。

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