観客席視点からの立ち技系女子格闘技
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女子ボクシング 多田悦子 富樫直美 12月に意味不明なタイトルマッチ 予定

 Boxing

2009年12月6日(日) 大阪 南港ATCホール

WBAミニマム級/WBCライトフライ級タイトルマッチ
ミニマム級 10回戦
多田悦子(フュチュール)
VS
富樫直美(ワタナベ)

60kg契約体重8回戦 
風神ライカ(竹原&畑山)
VS
パンチップ・ムアン・ウボン(タイ)

フライ級8回戦 
真道ゴー(クラトキ)
VS
カニタ・トンソンタクシン(タイ)

47kg契約体重6回戦 
秋田屋まさえ(ワイルドビート)
VS
アムラ・ゴーギアットジム(タイ)

バンタム級4回戦 
北脇絵美(フュチュール)
VS
カイ・ジョンソン(竹原&畑山)

アトム級4回戦 
田中奈浦子(フュチュール)
VS
ビモルラット・ソー・ポー・ロー・クルンテップ(タイ)

アトム級4回戦 
安藤麻里(フュチュール)
VS
ガラヤ・ポースワンジム(タイ)

 多田悦子選手と富樫直美選手がミニマム級で試合をすることが決定しましたが、なぜかその試合にミニマム級だけではなく、ライトフライ級のベルトもかけられるそうです。

 規定体重で試合をしなければその階級のベルトが得られないことは常識のボクシングで、どうしてそんなことが出来るのか不明ですが、WBCさんはすでに認可ずみで(WBCさんは超てきとーですから)、現在はWBAさんの認可待ちとのこと。

 このワケの分からないタイトルマッチは「低迷する女子ボクシング人気の起爆剤」として考えられたということですが、まるで筋が通らない話です。

 日本で女子ボクシング人気がないのは、単純に「いい試合」が少ないからであって、「いい試合」が生まれないことの原因・対策を考えずに、一時の話題作りに期待してもどうなるものでもないでしょう。

 まあ、こんな試合が設定されるのは「女子は本当のボクシングじゃねえからどうでもいいや」という意識があるからでしょう。こんなことは男子では有り得ません。

 本当は、二人とも、ぞれぞれ暫定王者を立てられているんだから、その暫定王者たちをぶっ倒して強さをアピールし、別々に王座を防衛していけばいいんです。

 二階級のタイトルマッチと言っても、現実には一人の選手が両方を防衛期限内に防衛していけるわけは無いんだから、結局はどちらかを返上することになります。

 つまり、この試合にかけられる2本のベルトのうちの1本が、この試合のあとに確実に消えます。そして、よその国の暫定王者が試合もせずに正規王者に昇格するんです。

 いいんですか?

多田悦子 ただえつこ(フュチュール) 6戦6勝2KO
富樫直美 とがしなおみ(ワタナベ) 6戦6勝0敗4KO
風神ライカ ふうじんらいか(竹原&畑山) 25戦18勝6敗1分6KO
パンチップ・ムアン・ウボン(タイ)
真道ゴー しんどうごー(クラトキ) 5戦4勝1敗4KO
カニタ・トンソンタクシン(タイ) 3戦3勝
秋田屋まさえ あきたやまさえ(ワイルドビート) 5戦5勝0敗1KO
アムラ・ゴーギアットジム(タイ)
北脇絵美 きたわきえみ(フュチュール) 3戦2勝1敗1KO
カイ・ジョンソン(竹原&畑山) 2戦2敗 
田中奈浦子 たなかなほこ(フュチュール) 5戦2勝2敗1分
ビモルラット・ソー・ポー・ロー・クルンテップ(タイ)
安藤麻里 あんどうまり(フュチュール) 4戦2勝2敗
ガラヤ・ポースワンジム(タイ)
(戦績はJBC公認以前からのものです) 

*日時 2009年12月6日(日) 14:00~
*場所 大阪 南港ATCホール
*料金
*問い合せ フュチュール 075-254-1908

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コメント

  1. このタイトルマッチは より:

    本当におかしすぎる。

  2. まる より:

    因縁対決

  3. ken2 より:

    子供だまし

  4. H・F より:

    レスリングや柔道、サッカーやマラソン、アイスホッケー等、今まで男性の専売特許だったスポーツが女性が大逆転して男性が世界に通用しなくなってるが、これらのスポーツだってここまで来るのにかなりの時間を要してるのですよ。ボクシングだって去年産声を上げたばかりでまだキチンとした土台作りがされてないのに、今回のカードをどうこう言うのは、ちょっとおかしいですよ。JBCだって女子の人気や選手を強化するのに色んな努力をしてるのですよ。現に地方の試合会場なんか男子のみでも閑古鳥鳴いてる位ですよ。世界戦でも低視聴率やノーテレビ、新聞でも片隅に追いやられてるのが現状です。中には最近のボクシングはスポーツじゃないって声も聞きます。ですから、意見を言う前にまずを見て欲しいですよ。それから意見を言っても良いと思います。日本人の悪い癖は、長い目で見ない事ですよ。今回の政権交代だって、中には短命じゃないかの意見もある様ですが、一期では完璧にこなせませんよ。新人の市町村長だって、一期目は前任の後始末と自分の土台作りしか出来ないのが現実ですから。

  5. queensofthering より:

    H・Fさんのおっしゃるとおり、女子レスリング、女子柔道、女子マラソンは現在は人気スポーツとなっていますが、初期の頃は本当に大変でしたし、ここまでくるにはかなりの時間がかかっています。
    たくさんの努力と勇気と挑戦と工夫があったと思います。

    日本の女子ボクシングも長い間苦労を重ねてきましたが、いまだにむくわれてはいません。それは初期の頃にいくつかの間違いをしているからです。
    JBC以前にも一気に人気を得ようとしていろいろ企画を打ちましたが、ルール解釈や、判定基準が不明瞭で、ボクシングファンからは認知されず、一般の人気も得られませんでした。

    それが去年からJBC体制になって仕切り直しになりました。ですから、ここからじっくりと時間をかけてまともなボクシングをやっていくべきです。男子と同じように厳格に、ボクシングの常識の範囲内で運営していくべきです。

    日本のボクシング界の現状にはいろんな問題があります。お客さんが来ないことの遠因としては、たとえば、海外で常識となっている多団体時代に乗り遅れているために他団体の人気選手が来日しないことや、プロとアマの断絶、他競技との隔絶。いろんなことがあると思います。
    そういう点に関しての根本的な見直しには積極的に賛成します。男子にも女子にも改革が必要だと思います。

    しかし、足元は何も変えないで、目先の話題作りをやることは改革ではありません。
    これ以上「女子だから」の特例は作るべきではありません。特例だらけでは色物です。このような奇妙なタイトルマッチはやるべきではありません。

    むかしから、急がば回れと言います。
    どうすれば女子ボクシングがまともなスポーツとして認知されるのか?それにはまともな運営を重ねていくしか無いのではないでしょうか。

  6. H・F より:

    先程の文章の訂正及び付け加えです。まずは訂正ですが、「まずは見て欲しいですよ。」の「まずは」の後に「試合を」を入れ忘れました。訂正致します。女子選手や関係者もメディア等上手く利用してアピールする事が大事ですよ。そして白熱した試合して会場を沸かせる事が大事ですよ。但し、利用し過ぎて試合で墓穴掘らない様に要注意ですが。

  7. カル より:

    確かに不可解な試合ですね。
    でも男子でもライトヘビー級王者ドニー・ラロンデにシュガー・レイ・レナードが挑戦し
    それがスーパーミドルの契約で行われ、ラロンデの王座防衛戦兼スーパーミドルの王座決定戦として行われ、
    レナードが勝って同時に2階級の王座を獲得するという試合がありました。
    その試合でレナードは当時史上初の5階級制覇。
    完全にレナードに記録を作らせるための試合でした。
    だから男子ではあり得ない、ということではありません。

  8. queensofthering より:

    > でも男子でもライトヘビー級王者ドニー・ラロンデにシュガー・レイ・レナードが挑戦し
    > それがスーパーミドルの契約で行われ、ラロンデの王座防衛戦兼スーパーミドルの王座決定戦として行われ、
    > レナードが勝って同時に2階級の王座を獲得するという試合がありました。

    失礼しました。WBCさんにはそういう前例があるんですね。こりないひとたちです。

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