2009年05月03日

女子ボクシング 富樫直美 VS OAゴーキャットジム WBCライトフライ級タイトルマッチ 詳細

boxing


2009年5月2日(土) 後楽園ホール
ダイナミックグローブ 5大タイトルマッチ

WBCライトフライ級タイトルマッチ
富樫直美(ワタナベ)
 判定3−0
×O・A・ゴーギアットジム(タイ)
(96−94、96−93、97−92)
富樫直美選手の判定勝ち

OAゴーギアット
 小柄なインファイターの富樫選手に対して、挑戦者のO・A・ゴーギアットジム選手は長身でサウスポー。小関桃vs池山直と同じ組み合わせです。違っていたのは長身のO・A・ゴーギアットジム選手が前に出てきたこと。

富樫直美

富樫直美
 しかし、接近すると徹底した密着クリンチ作戦なのは同じで、富樫選手もこれには苦しみます。クリンチされながらもスキマをこじあけ、地道にボディーを叩き続けることから展開は生まれました。顔には苦しそうな気配をまったく出さないポーカーフェイスのO・A・ゴーギアットジム選手の動きが4回あたりからあやしくなってきます。

OAゴーギアット
 相手の体力が落ちてクリンチが甘くなり、接近戦に持ち込めるようになった富樫選手。それを嫌って何度か腕をつかんできたO・A・ゴーギアットジム選手は、5回にレフリーからホールディングの減点を宣告されます。

富樫直美

富樫直美

富樫直美

富樫直美
 これで断然有利になった富樫選手、後半には得意のラッシュで会場を沸かせる場面も飛び出し、ユナニマスでベルトの防衛に成功。

富樫直美
 しかし、この日の富樫選手のパフォーマンスは、対菊地奈々子戦に比べると迫力やコンビネーションの展開に乏しく、本来なら世界戦の資格も無い超格下の相手(試合決定時のランキングがフライ級24位、これまで10回戦の経験無し)を追い詰めることは出来ませんでした(10回戦を一度経験済みというテレビ実況は間違いです)。ジャッジの採点も、減点を入れて2ポイント差、3ポイント差ときわどいところ。

富樫直美 naomi togashi けれども、悪い日でも悪い日なりに結果を出すのが真のチャンピオンといいます。富樫選手はベルトを守りました。客席も盛り上がりました。インタビューの笑顔もよかった。プロというのはこういう選手でしょう。

 さあ、ここで気になってくるのは、この階級のチャンピオンベルトを巻いているもう一人の人物、暫定王者のノンムアイ・ゴーギアットジム選手です。今回のO・A・ゴーギアットジム選手には、同門の暫定王者のための偵察任務もあったはず。ノンムアイ選手もキャリアを見る限り、O・A選手と同レベルと思われますが、油断は大敵です。きっちり準備して対戦に備え、意味不明な暫定王者からインチキなベルトを取り上げてください!頑張れ、富樫選手!

 ノンムアイ・ゴーギアットジム選手のインチキな暫定王座(当初は正規王座であるかのように発表)については下の二つの記事を参照。

大荒れのWBCライトフライ級決定戦 ノンムアイ・ゴーギアットジム選手が判定勝利

ゴッタゴタの極致 WBCライトフライ級タイトルマッチ その後

 この試合の結果により、両選手の戦績は以下のようになりました。

富樫直美 とがしなおみ(ワタナベ) 6戦6勝0敗4KO

O・A・ゴーギアットジム(タイ) 8戦5勝3敗1KO

(戦績はJBC公認以前からのものです)

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queensofthering at 22:20│Comments(1)ボクシングの試合:2009.4〜6 │ このBlogのトップへ前の記事次の記事

この記事へのコメント

1. Posted by H.F   2009年05月04日 07:07
富樫選手のようなボクサーが本当の意味でのプロではないでしょうか。苛立ちが募っても絶対ベルトを守るんだ!って意気込みが感じられました。これが並みの選手なら苛立ちが裏目に出てKOされてますよ。昔なら早いKO決着を期待するファンが大半でしたが、最近は違いますからね。長谷川選手がここ3戦早期KO決着で防衛してますが、TV視聴率は1桁に毛が生えたようなもんですからね。観客の中にも、また短期決着か。って、ため息のファンも多いかもね。別に長谷川選手には罪がありませんが。以前、知人の格闘技家が女子選手のセコンドに付いたことがありました。総合格闘技ですが、秒殺決着勝利でしたが、試合後その女子選手を叱ったのです。秒殺で勝って喜んでるのではなく、時間掛けて客を沸かせるのが本当のプロなんだぞ!と。そういう意味では富樫選手は男女問わず数少ない本当の意味でのプロではないでしょうか。良い時もあれば悪い時もあります。でも、決して弱音を吐かないことですからね。内山選手や河野選手だって口には出さなくても、心では富樫選手にライバル意識を持ってるのでしょうね。関係者も女子選手を高評価してる人も多いですからね。富樫選手も年齢面と助産師との両立大変でしょうが、決して弱音を吐かない、常に前向き、もっと伸びますよ。

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