観客席視点からの立ち技系女子格闘技
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ジェット・イズミ vs 勝山舞子 M-1ミニフライ級王座決定トーナメント準決勝

 MuayThai

M-1 FAIRTEX SINGHA BEER ムエタイチャレンジ
「Legend of elbows2008~JAO SUU~」
2008年11月9日(日)東京・ディファ有明

M-1ミニフライ級王座決定トーナメント準決勝
M-1女子エクステンションルール

ジェット・イズミ(フリー 前J-GIRLSミニフライ級王者)× 判定0-2 ○勝山舞子(上州松井ジム 元MTIAスーパーフライ級王者)

 2005年に渡辺久江選手を下してIKUSA 50Kg級の王座に輝き、2007年にはJ-GIRLSミニフライ級王者となったジェット・イズミ選手と、2005年にクリスティーン・トレド選手(関連記事)を倒してMTIAスーパーフライ級のベルトを巻いたことがある勝山舞子選手との試合は、かなりの好勝負になりました。

1R首相撲

1R首相撲

勝山首相撲
 両者とも慎重な立ち上がり。ジェット選手が左ミドルから右ローを入れると、直後に勝山選手がパンチをラッシュして反撃。そこに組付きから膝蹴りを出すジェット選手。
 このパターンが二、三回繰り返され、クリーンヒットは無いもののジェット選手やや有利の印象。

1R前蹴り
 しかし、1ラウンド後半になって出し始めた勝山選手の左前蹴りが、のこり40秒のところでジェット選手のボディーに命中。そのまま後方に飛ばされるジェット選手。ダメージはありませんが、試合の流れはこれで分からなくなりました。パンチの打ち合い、ローの蹴り合いでお互いが主導権を渡さないまま1ラウンド終了。

2R
 2ラウンド。お互いが、パンチを出せばパンチ、ハイキックを出せばハイキックで返す意地の張り合い。
 見合う時間がなく、技が連続するハイスパートなラウンドで見応えがあります。手数、ヒット数ともに、ほぼ互角でしたが、常に前進しながら攻撃する勝山選手に対して、バックステップを踏むジェット選手は印象的に不利?

3Rジェット右
 3ラウンド。飛び込むように間合いを詰めながら前蹴りを連発し、さらにパンチを出しながらジェット選手をコーナーに押し込む勝山選手。もつれて倒れ込み、両者起き上がってリスタートというところで勝山選手のバックハンドブローが炸裂。勢いに乗ってパンチでたたみかける勝山選手。
 ジェット選手もストレートで反撃。勝山選手の鼻のあたりが赤くなります。

3R勝山右
 しかし、まったく気にするふうも無く、組んで膝、離れて前蹴り、再接近して顔面へのストレートとつないで、ジェット選手をのけぞらせる勝山舞子選手。
 今回の勝山選手は、特に左の前蹴りと右ストレートが良かった印象です。

勝山勝利

 試合は判定に持ち込まれ、ジェット選手0ー2勝山選手で、勝山選手の勝利。

 余談ですが、ジェット選手と勝山選手は2004年にTBSテレビの格闘技番組で、総合格闘技ルールで対戦した過去があります。そのときは、ジェット選手が腕十字で勝利しています。ルールは全然違いますが、今回は勝山選手が見事、雪辱したわけです。

 この二人の対決は、今後もあるならぜひ見たいものです。もちろん、ルールはムエタイがいいですね。
3R前蹴り
 今回のMー1トーナメントは、蹴りで勝負と思われていた岡田敦子選手が、実際には首相撲からの膝蹴りを多用して決勝進出した一方、膝蹴りが得意と言われる勝山選手が蹴りとパンチで勝ち上がるという内容が、正直言って、まったく意外でした。

 トーナメント決勝では、どんなファイトが展開されるでしょうか。これは本当に楽しみです。

 勝山、岡田、両選手によるトーナメント決勝は、2009年1月18日「ムエローク japan 2009」代々木大会にて行なわれ、初代ミニフライ級王者が誕生します。

*M-1女子エクステンションルール 肘無し、2分3R、引き分けの場合は延長ラウンド

*赤グローブがジェット・イズミ選手。青グローブが勝山選手。

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